強心薬
きょうしんやく
強心薬とは、心筋の収縮力を高めて心拍出量を増加させる薬剤である。心不全や心原性ショックなど、心臓のポンプ機能が低下した状態で使用され、全身への血液循環や組織や臓器に対する酸素供給を促進する作用がある。
例えば、心筋梗塞や心筋症、心臓弁膜症、手術後や敗血症などにより心機能が低下すると、心臓が十分な血液を送り出せず、肺うっ血、脳血流の低下、腎機能の低下などの症状を引き起こすことがあり、このような場合に強心薬によるサポートが必要になる。
代表的な強心薬として、ジギタリス製剤(一般名:ジゴキシンなど)、カテコラミン製剤(一般名:ノルアドレナリン、アドレナリン、ドブタミン、ドパミンなど)、ホスホジエステラーゼ(PDE)Ⅲ阻害薬(一般名:ミルリノン、オルプリノン塩酸塩水和物など)などがあり、それぞれ特徴が異なるため、状況に応じて使い分けされている。
強心薬の副作用としては、不整脈の誘発、血圧の過度な上昇または低下、心筋の酸素需要増加による心筋虚血などが挙げられる。特に頻脈や致死性不整脈に注意が必要である。また、ジギタリス中毒になると、悪心・嘔吐、不整脈、めまいの症状が現われることがある。
看護師は、強心薬投与中の患者さんのバイタルサイン、尿量、意識レベル、四肢の冷感、不整脈の有無などを継続的に観察し、異常の早期発見に努める。強心薬は即効性があるため、効果と副作用を理解したうえで安全な薬剤管理を行い、患者さんの全身状態を観察することが重要である。
●用語を使用した例文
強心薬を投与している患者さんは、不整脈や血圧の変動に注意して観察していく。
●用語に関連する国試過去問
ジギタリスの副作用(有害事象)はどれか
1.難聴
2.悪心
3.易感染
4.低血糖
第107回看護師国家試験(2018年)
例えば、心筋梗塞や心筋症、心臓弁膜症、手術後や敗血症などにより心機能が低下すると、心臓が十分な血液を送り出せず、肺うっ血、脳血流の低下、腎機能の低下などの症状を引き起こすことがあり、このような場合に強心薬によるサポートが必要になる。
代表的な強心薬として、ジギタリス製剤(一般名:ジゴキシンなど)、カテコラミン製剤(一般名:ノルアドレナリン、アドレナリン、ドブタミン、ドパミンなど)、ホスホジエステラーゼ(PDE)Ⅲ阻害薬(一般名:ミルリノン、オルプリノン塩酸塩水和物など)などがあり、それぞれ特徴が異なるため、状況に応じて使い分けされている。
強心薬の副作用としては、不整脈の誘発、血圧の過度な上昇または低下、心筋の酸素需要増加による心筋虚血などが挙げられる。特に頻脈や致死性不整脈に注意が必要である。また、ジギタリス中毒になると、悪心・嘔吐、不整脈、めまいの症状が現われることがある。
看護師は、強心薬投与中の患者さんのバイタルサイン、尿量、意識レベル、四肢の冷感、不整脈の有無などを継続的に観察し、異常の早期発見に努める。強心薬は即効性があるため、効果と副作用を理解したうえで安全な薬剤管理を行い、患者さんの全身状態を観察することが重要である。
●用語を使用した例文
強心薬を投与している患者さんは、不整脈や血圧の変動に注意して観察していく。
●用語に関連する国試過去問
ジギタリスの副作用(有害事象)はどれか
1.難聴
2.悪心
3.易感染
4.低血糖
第107回看護師国家試験(2018年)
解答
2
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