血圧とは、血管壁にかかる血液の圧力のことであり、普通は動脈での圧力(動脈圧)を指す。
左心室が収縮して、血液を全身に送り出す際に血管壁にかかる圧力を収縮期血圧、大動脈弁が閉鎖して左心室が拡張している際に血管壁にかかる圧力を拡張期血圧という。1日の中でも活動の変化、環境の温度、ストレスなどで常に変動している。
血圧は心拍出量×末梢血管抵抗によって決まるが、心拍出量と末梢血管抵抗には、大動脈の弾力性、血液の粘性、血液の循環量も影響する。
監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:川上嘉明(有明医療大学看護学部看護学科 教授)