末梢血管抵抗とは、末梢血管によって生じる血流抵抗のこと。細動脈の収縮によって生じる。
血圧は末梢血管抵抗と心拍出量によって求められるため、これらは血圧を上昇・低下させる因子にかかわる。血圧を上昇させる因子として、血管の内腔径狭窄や血液の粘性増加に起因する末梢血管抵抗の上昇、心拍数・1回拍出量の上昇が挙げられる。血圧を低下させる因子としては、血管の内腔径拡張や血液の粘性減弱による末梢血管抵抗の低下、心拍数・1回拍出量の低下が挙げられる。
■参考文献
●永井良三,監:看護学大辞典 第6版.メヂカルフレンド社,2013,p.2059.
監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:中原美穂(有明医療大学看護学部看護学科 助教)