看護用語集

悪心

おしん

悪心とは、嘔気とも表現されるが吐き気を感じる不快で苦痛な状態のことで、ときに嘔吐を伴うこともある。消化器疾患や感染症、食中毒、薬剤副作用、延髄にある嘔吐中枢への刺激、精神的ストレスなど、さまざまな要因で生じる。

患者さんによっては自分に合った食事内容、摂取方法に変更することや、療養環境に整えることが悪心の緩和に繋がることもある。一方で、敗血症心筋梗塞などによって悪心が出現する場合があるため、バイタルサインや悪心以外の随伴症状の確認を行い、患者さんの緊急度や重症度の把握に努める必要がある。さらに、看護師として患者さんの苦痛を和らげるために、状態を的確に把握し、迅速な対応とケアを実施することが求められる。

手術化学療法が行われた場合は、悪心が生じる可能性を予測できるため、予防的に悪心を抑える、もしくは症状を緩和する目的で薬剤(メトクロプラミド、グラニセトロン塩酸塩、オンダンセトロン塩酸塩水和物など)が使用されることがある。

●用語を使用した例文
手術後の合併症として悪心に注意して観察していく。

●用語に関連する国試過去問

大腸の狭窄による便秘はどれか。
 1. 難 聴
 2. 悪 心
 3. 易感染
 4. 低血糖
  第107回看護師国家試験(2018年)
 
解答

2



監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:p

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