敗血症
はいけつしょう、はいけっしょう
敗血症とは感染症が原因で生体反応が調節不能となり、生命を脅かすような臓器障害が引き起こされる状態のことである。さらに、敗血症のうち「急性循環不全によって重度の細胞障害や代謝異常が生じ、死亡リスクが高まる状態」を敗血症性ショックとしている。
細菌やウィルスの感染は局所から全身に広がり、身体の免疫系がそれらに反応して全身の組織や臓器に障害が生じる。可能な限り早期に敗血症が生じていることを認識し、抗菌薬等の速やかな投与が重要である。加えて、培養検査や血液培養の採取などによる原因究明と、輸液、酸素投与、血圧の管理などの対応をする。
敗血症と似たような用語に菌血症があるが、こちらは「細菌が血液中に存在している状態」を表し、敗血症や、臓器障害が生じている訳ではない。血液中に細菌が存在している状態から、全身の感染に移行して臓器障害が生じると敗血症へ進行し、急な血圧の低下や代謝異常の一つの指標となる乳酸値が上昇することで、敗血症性ショックとなる。
●用語を使用した例文
肺炎による敗血症性ショックが生じて、血圧が低下した。
●用語に関連する国試過去問
成人の敗血症について正しいのはどれか。
1.徐脈となる。
2.高血圧となる。
3.血管透過性が低下する。
4.全身炎症性反応を認める。
第110回看護師国家試験(2021年)
●参考文献
一般社団法人日本集中治療医学会:日本版敗血症診療ガイドライン2020. (2024年5月14日閲覧)https://www.jsicm.org/pdf/jjsicm28Suppl.pdf
細菌やウィルスの感染は局所から全身に広がり、身体の免疫系がそれらに反応して全身の組織や臓器に障害が生じる。可能な限り早期に敗血症が生じていることを認識し、抗菌薬等の速やかな投与が重要である。加えて、培養検査や血液培養の採取などによる原因究明と、輸液、酸素投与、血圧の管理などの対応をする。
敗血症と似たような用語に菌血症があるが、こちらは「細菌が血液中に存在している状態」を表し、敗血症や、臓器障害が生じている訳ではない。血液中に細菌が存在している状態から、全身の感染に移行して臓器障害が生じると敗血症へ進行し、急な血圧の低下や代謝異常の一つの指標となる乳酸値が上昇することで、敗血症性ショックとなる。
●用語を使用した例文
肺炎による敗血症性ショックが生じて、血圧が低下した。
●用語に関連する国試過去問
成人の敗血症について正しいのはどれか。
1.徐脈となる。
2.高血圧となる。
3.血管透過性が低下する。
4.全身炎症性反応を認める。
第110回看護師国家試験(2021年)
解答
4
●参考文献
一般社団法人日本集中治療医学会:日本版敗血症診療ガイドライン2020. (2024年5月14日閲覧)https://www.jsicm.org/pdf/jjsicm28Suppl.pdf
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