看護用語集

期外収縮

きがいしゅうしゅく

期外収縮とは、異常な刺激によって心臓が洞調律から外れて早期に収縮する病態である。不整のなかでも最も頻度が高い。
心房で発生する場合は心房期外収縮(atrial premature contraction:APC)といい、心室で発生する場合は心室期外収縮(ventricular premature contraction VPC)という。

原因は狭心症や心筋梗塞、弁膜症、心筋症などの心疾患や心不全をはじめとして、ストレスや疲労、カフェイン・アルコールの摂取、加齢など様々なものがある。定期健康診断の12誘導心電図検査などで指摘される人が多い。
自覚症状がほとんどないことが多いが、ドキッと感じたり、頻発する場合は動悸を訴えることもある。

多くの場合、治療を必要とせず経過観察で様子を見るが、期外収縮が頻発する場合や自覚症状が強い場合は、抗不整薬などで薬物療法を行う。また運動時に症状を感じるようであれば、安静指示を検討する。心疾患を有する患者の場合、心房頻拍や心房粗動心房細動、また心室頻拍や心室細動などの致死性不整に移行する危険性があるため、注意が必要である。

同音異義語・略語
心房期外収縮心室期外収縮APCVPC
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