非効果的気道浄化
ひこうかてききどうじょうか
非効果的気道浄化とは、気道の分泌物や異物を適切に除去できない状態のことである。NANDA-Iの看護診断では「きれいな気道を維持するために、分泌物または閉塞物を気道から取り除く力が低下した状態1)」と定義されている。
痰などの分泌物の過剰な産生や粘稠度の増加、咳嗽反射の低下、気道狭窄、呼吸筋の疲労、意識レベルの低下などによって引き起こされ、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺気腫、脳梗塞、加齢に伴う機能低下などが関与している。
この状態になると、呼吸困難、頻呼吸、喘鳴や湿性ラ音、咳嗽の低下、喀痰の貯留などが症状として現れるようになる。また、チアノーゼや補助呼吸筋を使用した努力様呼吸のほか、低酸素状態が続くことで意識レベルの低下や不穏が生じることもある。
看護師は患者さんの気道が閉塞しないように努める必要がある。例えば喘鳴が聴取される場合は痰の貯留がないかアセスメントして必要に応じて吸引を行う。また、努力様呼吸をしており気道の閉塞が疑われる場合は、すぐに応援を呼び、迅速に対応できるようにする。
またケアを行う際には、患者さんの個別性を考慮することが重要である。例えば、嚥下機能の低下によって痰が喀出できなくなった場合、痰の吸引だけでなく嚥下機能を評価し、必要に応じて嚥下訓練を活用するなど、患者さんの呼吸機能を維持し、安全な療養環境を整えるために、適切なケアを行うことが求められる。
●用語を使用した例文
非効果的気道浄化を改善に向けて呼吸ケアを実践する。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版 医学書院,2021,p.463
痰などの分泌物の過剰な産生や粘稠度の増加、咳嗽反射の低下、気道狭窄、呼吸筋の疲労、意識レベルの低下などによって引き起こされ、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺気腫、脳梗塞、加齢に伴う機能低下などが関与している。
この状態になると、呼吸困難、頻呼吸、喘鳴や湿性ラ音、咳嗽の低下、喀痰の貯留などが症状として現れるようになる。また、チアノーゼや補助呼吸筋を使用した努力様呼吸のほか、低酸素状態が続くことで意識レベルの低下や不穏が生じることもある。
看護師は患者さんの気道が閉塞しないように努める必要がある。例えば喘鳴が聴取される場合は痰の貯留がないかアセスメントして必要に応じて吸引を行う。また、努力様呼吸をしており気道の閉塞が疑われる場合は、すぐに応援を呼び、迅速に対応できるようにする。
またケアを行う際には、患者さんの個別性を考慮することが重要である。例えば、嚥下機能の低下によって痰が喀出できなくなった場合、痰の吸引だけでなく嚥下機能を評価し、必要に応じて嚥下訓練を活用するなど、患者さんの呼吸機能を維持し、安全な療養環境を整えるために、適切なケアを行うことが求められる。
●用語を使用した例文
非効果的気道浄化を改善に向けて呼吸ケアを実践する。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版 医学書院,2021,p.463
- 同音異義語・略語
- 非効果的気道浄化の同音異義語・略語は未登録です
- 「非効果的気道浄化」に関する看護記事
該当する記事がありません
ラウンジでの「非効果的気道浄化」に関するコメント
- 新着の看護記事
- 人気の看護記事