看護用語集

前負荷

ぜんふか

前負荷とは、心筋の収縮前に加えられる負荷のことである。

具体的な指標としては、拡張終期容積、拡張終期圧、肺楔入圧、右房平均圧が用いられる。
また、後負荷は、心筋の収縮後に加えられる負荷のことである。
どちらも心不全の指標となる。

心不全とは、さまざまな因疾患によって心臓のポンプ機能が低下して、全身に十分な血液を送り出すことができないことで、いろいろな症状を呈する病態のことである。

心不全には左心不全と右心不全がある。
心不全は、左心室のポンプ機能が低下して、全身に血液を送り出せないことから、血液が停滞して左房圧や肺静圧が上昇して、肺うっ血を来たした状態である。
原因疾患には、心筋疾患や虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、高血圧などがある。主な症状は、肺うっ血による呼吸困難や咳嗽などで、臥床すると呼吸困難が強くなることがある。

心不全は、血液を肺に送りだす際に、原因疾患によって右心室に負荷がかかることで右房圧が上昇し、その結果、静系の血流が滞り、全身のうっ血を来たした状態である。
原因疾患には、慢性閉塞性肺疾患や肺弁膜症、虚血性心疾患(下壁梗塞による右室梗塞)などがある。
主な症状は、頚静の怒張や腹水浮腫、消化管浮腫による食欲不振などがある。
同音異義語・略語
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