看護用語集

浮腫

ふしゅ

浮腫とは、組織間液が過剰に増加した状態のことである。

浮腫は、毛細血管圧と膠質浸透圧のバランスが崩れることによって生じる。
原因疾患には、心不全や腎不全をはじめ、ネフローゼ症候群や肝硬変、炎症や熱傷、リンパ節郭清によるものなどがある。

浮腫を発見したら、全身性か局所性かをアセスメントする。
全身性浮腫では、目瞼、顔面、下腿、足背など、全身のあらゆるところに浮腫がみられる。
急激に浮腫が増悪する場合にはうっ血性心不全などが重症化する恐れがある。
意識レベルやバイタサインの測定などの速やかな対応が必要である。
慢性的な浮腫の場合は、原疾患の治療をしつつ、体重や尿量をモニタリングしていく。

局所性浮腫は、深部静血栓症やリンパ管浮腫、蜂窩織炎、痛風などによって生じる。
浮腫の範囲や発赤・腫脹・乾燥の有無を確認して、さらに疼痛の有無も観察する。
浮腫を生じている部分は皮膚が薄くなっているため、褥瘡を起こしやすいため、注意が必要である。
同音異義語・略語
Edemaエデマ
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