心的外傷後シンドローム
しんてきがいしょうごしんどろーむ
心的外傷後シンドロームとは、生命の危険や強い恐怖、無力感を伴う体験によって、その記憶や感情が持続的に影響を及ぼし、心理的・身体的な反応が続くことで、日常生活への適応が難しくなっている状態である。
これは医学的診断名である「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」とおおむね同義であるが、NANDA-Iの看護診断では「忘れられないほど衝撃的で圧倒的な出来事に対する、持続的な不適応反応の状態1)」と定義されている。
要因となる出来事には、災害や事故、暴力被害、重篤な疾患、突然の喪失体験などが挙げられる。こうした体験の後、当時の出来事を思い出して強い不安や恐怖に襲われる「フラッシュバック」や悪夢が生じやすい。
身体面では、些細な刺激に過敏になる(過覚醒)、フラッシュバックによるパニック発作や激しい動悸、頭痛、集中力の低下、睡眠障害といった症状がみられる。また、感情の麻痺や絶望感、イライラなどの心理面や、周囲へ攻撃的になる、出来事に関連する状況を避けるといった行動面でもさまざまな反応も現れる。こうした状態が続くことで、社会生活や対人関係に大きな支障をきたす。
看護師は、患者さんの体験や感情を否定せずに受け止め、安心して話せる関係を築くことが不可欠である。症状の程度や生活への影響を丁寧に観察し、必要に応じて精神科医や心理職など、多職種と連携しながら支援体制を整える。また、患者さんが安心して生活できる環境を整え、過度な刺激や再体験を引き起こす状況に配慮することも重要である。
●用語を使用した例文
災害後に悪夢や強い不安を訴える患者さんに対し、心的外傷後シンドロームの可能性を疑い、心理的・身体的反応の観察を含めた看護計画を立案した。
●引用・参考文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類 第12版.医学書院,2021,p.384。
・世界保健機関(WHO):6B40 Post traumatic stress disorder ICD-11 for Mortality and Morbidity Statistics (2025-01).(2026年3月25日閲覧)
https://icd.who.int/browse/2025-01/mms/en#2070699808
これは医学的診断名である「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」とおおむね同義であるが、NANDA-Iの看護診断では「忘れられないほど衝撃的で圧倒的な出来事に対する、持続的な不適応反応の状態1)」と定義されている。
要因となる出来事には、災害や事故、暴力被害、重篤な疾患、突然の喪失体験などが挙げられる。こうした体験の後、当時の出来事を思い出して強い不安や恐怖に襲われる「フラッシュバック」や悪夢が生じやすい。
身体面では、些細な刺激に過敏になる(過覚醒)、フラッシュバックによるパニック発作や激しい動悸、頭痛、集中力の低下、睡眠障害といった症状がみられる。また、感情の麻痺や絶望感、イライラなどの心理面や、周囲へ攻撃的になる、出来事に関連する状況を避けるといった行動面でもさまざまな反応も現れる。こうした状態が続くことで、社会生活や対人関係に大きな支障をきたす。
看護師は、患者さんの体験や感情を否定せずに受け止め、安心して話せる関係を築くことが不可欠である。症状の程度や生活への影響を丁寧に観察し、必要に応じて精神科医や心理職など、多職種と連携しながら支援体制を整える。また、患者さんが安心して生活できる環境を整え、過度な刺激や再体験を引き起こす状況に配慮することも重要である。
●用語を使用した例文
災害後に悪夢や強い不安を訴える患者さんに対し、心的外傷後シンドロームの可能性を疑い、心理的・身体的反応の観察を含めた看護計画を立案した。
●引用・参考文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類 第12版.医学書院,2021,p.384。
・世界保健機関(WHO):6B40 Post traumatic stress disorder ICD-11 for Mortality and Morbidity Statistics (2025-01).(2026年3月25日閲覧)
https://icd.who.int/browse/2025-01/mms/en#2070699808
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