看護用語集

恐怖

きょうふ

恐怖とは、危機や脅威を感じた際に起こる生理的な反応であり、人間の基本感情の1つである。患者さんにとっての恐怖はさまざまであり、痛みや死に対して恐怖を感じることもあれば、CT検査やMRI検査での狭く閉ざされた場所に対して恐怖心を抱くこともある。

恐怖は危機に対処するための防御反応を伴うことがあり、心拍数の増加や筋緊張などの交感神経が優位な反応がみられる。恐怖に対する反応が長期化すると、不眠倦怠感食欲不振など日常生活に影響が出る可能性があり、不安障害やパニック障害などの精神的な問題に繋がることもある。

看護師恐怖を感じる患者さんに対して共感的態度で接し、心理的なサポートをすることが大切である。例えば入院や手術前後の患者さんは恐怖を抱くことがあるため、必要に応じて情報提供を行いながら、患者さんの気持ちに寄り添ったコミュニケーションを心がけ、個別性のある看護ケアを提供する。

●用語を使用した例文
患者さんが感じる恐怖に対して共感的態度で接する。

監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:p

同音異義語・略語
恐怖の同音異義語・略語は未登録です
「恐怖」に関する看護記事
該当する記事がありません
新着の看護記事
  • 人気の看護記事