看護用語集

不眠

ふみん

不眠とは、何らかの原因で十分な睡眠の確保が困難な状態をいう。不眠症状は、主に次の4つに分けられる。

・入眠障害(入眠困難):寝つきが悪く、入眠するまで長い時間を要する
・中途覚醒:入眠した後、夜中に何度も目が覚めてしまい、再入眠に困難を覚える
・早朝覚醒:本人が望む時間、あるいは通常の起床時間の2時間以上前に目が覚めてしまい、その後入眠できず苦痛に感じる
・熟眠障害:睡眠時間を十分に確保しているにもかかわらず、深く眠った感覚が得られない

不眠治療は、薬物療法と非薬物療法に大別される。非薬物療法では、規則正しい食生活を心がける、日中は適度な運動を行う、就寝前はアルコールやカフェインが含まれた飲料の摂取を控える、長時間の昼寝は避けるなど生活習慣の改善に加え、自分に合った寝具を使用する、寝室は暗く静かにする、適度な温度・湿度を保つなど、睡眠環境の改善が行われる。

■参考文献
●和田攻,他編:看護大事典 第2版,医学書院,2010,p.2569.
  ●任和子,他:系統看護学講座 専門分野I 基礎看護学[3] 基礎看護技術II 第18版.医学書院,2021,p.143.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:中村充浩(有明医療大学看護学部看護学科 講師)

同音異義語・略語
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