絶望感
ぜつぼうかん
絶望感とは、患者さんが自身の未来に対して明るい展望を見出せず、前向きな感情をもったり、病状が好転する可能性を信じることが難しい心理状態を指す。NANDA-Iの看護診断では「自分は肯定的感情をもつことも、病気が改善することもないと感じている状態1)」と定義されている。
その要因は多岐にわたり、疾患・治療面では、慢性疾患や予後不良の疾患に伴うストレスや恐怖心、長期入院による活動制限などが背景となる。これに加えて、自己効力感の低下や、コーピング不足、生きる意味や信念の喪失、さらには過去の失敗体験や喪失体験といった個人的な問題によって、絶望感が強まる場合がある。また、社会的役割の喪失、社会的孤立や支援の欠如、経済的困難といった環境・社会的な問題も関与する。
絶望感を抱いている患者さんは、治療やセルフケアへの意欲低下、感情表出の減少、将来に関する悲観的な発言の増加、肯定的な出来事の発生を過小に見積もる言動などがみられることがある。これらはQOLの低下や健康状態の悪化だけでなく、場合によっては希死念慮に繋がるリスクがある。
看護師は、患者さんの表情や言動、将来に対する受け止め方に注意を払い、感情の変化を丁寧に観察する。介入にあたっては、患者さんの思いを受け止めて寄り添う姿勢が求められ、安易な否定や根拠のない励ましは孤独感や絶望を深める恐れがあるため避ける。また必要に応じて家族や多職種と連携して、心理的支援や社会資源の活用を検討し、患者さんが少しずつ安心感を取り戻し、希望がもてるよう多角的に援助することが重要である。
●用語を使用した例文
病状の進行により絶望感が強まっている患者さんに対し、感情表出の頻度や内容を観察ポイントとした看護計画を立案した。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類 第12版.医学書院,2021,p.322.
その要因は多岐にわたり、疾患・治療面では、慢性疾患や予後不良の疾患に伴うストレスや恐怖心、長期入院による活動制限などが背景となる。これに加えて、自己効力感の低下や、コーピング不足、生きる意味や信念の喪失、さらには過去の失敗体験や喪失体験といった個人的な問題によって、絶望感が強まる場合がある。また、社会的役割の喪失、社会的孤立や支援の欠如、経済的困難といった環境・社会的な問題も関与する。
絶望感を抱いている患者さんは、治療やセルフケアへの意欲低下、感情表出の減少、将来に関する悲観的な発言の増加、肯定的な出来事の発生を過小に見積もる言動などがみられることがある。これらはQOLの低下や健康状態の悪化だけでなく、場合によっては希死念慮に繋がるリスクがある。
看護師は、患者さんの表情や言動、将来に対する受け止め方に注意を払い、感情の変化を丁寧に観察する。介入にあたっては、患者さんの思いを受け止めて寄り添う姿勢が求められ、安易な否定や根拠のない励ましは孤独感や絶望を深める恐れがあるため避ける。また必要に応じて家族や多職種と連携して、心理的支援や社会資源の活用を検討し、患者さんが少しずつ安心感を取り戻し、希望がもてるよう多角的に援助することが重要である。
●用語を使用した例文
病状の進行により絶望感が強まっている患者さんに対し、感情表出の頻度や内容を観察ポイントとした看護計画を立案した。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類 第12版.医学書院,2021,p.322.
- 同音異義語・略語
- 絶望感の同音異義語・略語は未登録です
- 「絶望感」に関する看護記事
該当する記事がありません
ラウンジでの「絶望感」に関するコメント
- 新着の看護記事
- 人気の看護記事