看護用語集

看取り

みとり

看取りとは、病人のそばにいて世話をするという意味と、人生の最期へと向かう終末期・臨死期を見守り付き添うという意味をもつ。

日本では病院での死亡率が高く、看取り看護師が関わることが多い。看取りにおける看護師の役割は、患者の身体的・精神的苦痛をできる限り取り除き、患者が望む最期を迎えられるよう、できる限り希望がかなうよう調整することである。また、声かけや傾聴、スキンシップを通して、心理的苦痛の緩和を図ることも大切になる。

患者だけでなく、家族からの希望や心配事を傾聴し、不安の軽減に努めることも大切である。患者と家族が最期まで共に時間を過ごせるように、面会時間の調整や、家族が宿泊を希望する場合は宿泊用ベッドの設置などを可能な限り行う。

患者の状態の変化に合わせて具体的な看護計画を立案し、患者や家族に同意を得てから看護ケアを実施する。

看取り観察項目として、バイタルサイン、意識レベル呼吸状態、表情、顔色、倦怠感、浮腫皮膚状態、四肢の冷感などが挙げられる。臨死期では、バイタルサイン測定が患者と家族との時間の妨げになったり、患者安楽に影響したりするため、状況によって判断することが必要となる。

執筆:広田沙織
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