看護用語集

心窩部痛

しんかぶつうう

心窩部痛とは、心窩部を中心とした痛みで、胃・十二指腸疾患や肝・胆道疾患、膵疾患、虫垂炎初期などに出現する。

とくに胃・十二指腸潰瘍で見られることが多く、食事摂取との関連がしばしば観察される。
また多くの腹部疾患において、腹腔神経叢を介して疼痛が伝達されるため、浅い触診で心窩部の広い範囲に圧痛を認めることが多い。
まれに、心筋梗塞に伴って、出現することがあり、鑑別診断が必要である。

心筋梗塞(Myocardial Infarction、MI)とは、虚血性心疾患のひとつで、冠の閉塞や狭窄によって、心筋が虚血状態になり壊死してしまった状態のことである。
強い胸痛とともに、顔面蒼白、冷汗、血圧低下、頻などと伴い、意識低下を来たすことがある。
心電図上、異常Q波や冠性T波、ST上昇がみられる。
また血液検査(CPK、CK-MB、トロポニンT)では、心筋細胞の障害の程度をみることができる。

治療は薬物療法、冠インターベンション(PCI)、冠バイパス術などが行われる。
インターベンションでは、大腿橈骨上腕から、カテーテルを挿入して、狭窄部位バルーンで拡張したり、ステントを留置する。
同音異義語・略語
epigastric pain
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