看護用語集

CK

しーけー

CKとは、creatine kinaseの略でクレアチンキナーゼのこと。骨格筋、脳、心筋などに多く含まれる酵素で、筋肉細胞のエネルギー代謝に重要な役割を果たす。クレアチンホスホキナーゼ(creatine phosphokinase:CPK)ともいう。基準値は、男性60~270U/L、女性40~150U/L1)

CKが多く含まれている筋細胞が障害されると、細胞内から血中にCKが漏れ出て(逸脱酵素)、CKは高値となる。また、激しい運動により上昇することがあるほか、多発性筋炎、皮膚筋炎、筋ジストロフィー、心筋梗塞、心筋炎、脳外傷、脳血管疾患、甲状腺機能低下症などもCKが高値となる原因として挙げられる。薬剤副作用として、横紋筋融解症やミオパチーが出現した場合も、CKは顕著に上昇する。

一方、甲状腺機能亢進症や関節リウマチ、長期臥床に伴う筋力低下などでは、CKは低値を示す。

■引用・参考文献
1)LSIメディエンス:WEB総合検査案内 CK(CPK).(2024年4月26日閲覧)
https://data.medience.co.jp/guide/guide-01030008.html
●矢冨裕,他:Ⅱ各検査の新知識血液生化学検査最新健康診断と検査がすべてわかる本.時事通信社,2015,p.70.
●林 洋:12章 臨床検査値異常はじめの一歩の病態・疾患学 病態生理から治療までわかる. 羊土社,2018,p.297.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:掛本知里(有明医療大学看護学部看護学科 学部長・学科長)

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