看護用語集

転倒・転落

てんとうてんらく

転倒・転落とは、自分の意思に反して、足底以外の身体の一部が地面あるいは床につくこと(転倒)、高いところから転がり落ちること(転落)である。
転倒・転落には、点滴ラインやドレーン類などの抜去、骨折や頭部外傷などの危険性があり、ときには生命に危険を及ぼすことがある。

転倒・転落予防するためには、リスクアセスメントを行い、看護計画を立て、実施、評価を行う。
しかし、転倒・転落防止は、医療者が予防策を講じるだけでは難しい現状がある。
患者や家族に転倒・転落の危険性やその対策を十分に説明することも、転倒・転落予防するためには不可欠である。

また、転倒・転落予防するため、患者の活動を過度に制限してはいけない。
ベッド周囲の環境整備を行ったり、ベッド柵や離床センサーなどを活用して、患者の活動と転倒・転落予防を両立する工夫が必要である。

転倒・転落のリスクが高い患者の特徴には、高齢者やこども、運動機能障害や見当識障害、睡眠導入薬・鎮痛薬・麻薬・向精神薬などの薬剤の使用があることなどがあげられる。
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