テオフィリン
ておふぃりん
テオフィリンとは、気管支平滑筋を弛緩させて呼吸を楽にする作用をもつ代表的な気管支拡張剤である。気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患で使用される。
テオフィリンは血中濃度の有効域(治療域)が狭く、わずかな濃度変化でも効果が不十分になったり、副作用が出現したりする。そのため、血中濃度の測定や用量の調整が重要である。
副作用には、悪心、嘔吐、頭痛、不眠、不整脈、けいれん、急性脳症、消化管出血などがあり、定期的な観察が必要である。また、過剰投与により意識障害を引き起こす場合もある。
さらに、肝障害や心疾患のある患者さんや、薬物相互作用の可能性がある薬剤を服用している患者さんなどの場合、禁忌または慎重投与が適用となることがあるため、既往歴や内服薬の確認も重要である。
看護師は、患者さんの服薬状況や副作用の出現を観察し、服薬指導を含めた生活支援を行うことが求められる。例えば、徐放錠は緩やかに溶けることで一定時間薬効を持続させるが、服薬時間が不規則だと血中濃度が変動しやすくなるため、患者さんには決められた時間に正確に内服するよう指導する必要がある。
●用語を使用した例文
患者さんにテオフィリン徐放錠が処方された際は、服薬時間を守るよう指導する。
●用語に関連する国試過去問
成人患者の気管支喘息の治療で正しいのはどれか。
1. テオフィリンの投与中は血中濃度の測定が必要である。
2. 副腎皮質ステロイド薬吸入後の含嗽は必要ない。
3. インフルエンザワクチン接種は禁忌である。
4. 発作時にはβ遮断薬を内服する。
第108回看護師国家試験(2019年)
テオフィリンは血中濃度の有効域(治療域)が狭く、わずかな濃度変化でも効果が不十分になったり、副作用が出現したりする。そのため、血中濃度の測定や用量の調整が重要である。
副作用には、悪心、嘔吐、頭痛、不眠、不整脈、けいれん、急性脳症、消化管出血などがあり、定期的な観察が必要である。また、過剰投与により意識障害を引き起こす場合もある。
さらに、肝障害や心疾患のある患者さんや、薬物相互作用の可能性がある薬剤を服用している患者さんなどの場合、禁忌または慎重投与が適用となることがあるため、既往歴や内服薬の確認も重要である。
看護師は、患者さんの服薬状況や副作用の出現を観察し、服薬指導を含めた生活支援を行うことが求められる。例えば、徐放錠は緩やかに溶けることで一定時間薬効を持続させるが、服薬時間が不規則だと血中濃度が変動しやすくなるため、患者さんには決められた時間に正確に内服するよう指導する必要がある。
●用語を使用した例文
患者さんにテオフィリン徐放錠が処方された際は、服薬時間を守るよう指導する。
●用語に関連する国試過去問
成人患者の気管支喘息の治療で正しいのはどれか。
1. テオフィリンの投与中は血中濃度の測定が必要である。
2. 副腎皮質ステロイド薬吸入後の含嗽は必要ない。
3. インフルエンザワクチン接種は禁忌である。
4. 発作時にはβ遮断薬を内服する。
第108回看護師国家試験(2019年)
解答
1
- 同音異義語・略語
- テオフィリンの同音異義語・略語は未登録です
- 「テオフィリン」に関する看護記事
該当する記事がありません
ラウンジでの「テオフィリン」に関するコメント
- 新着の看護記事
- 人気の看護記事