新生児低体温
しんせいじていたいおん
新生児低体温とは、生後28日未満の子どもの深部体温が正常範囲を下回っている状態1)を指す。低体温が続くと命にかかわる可能性があるため、早急な対応が必要である。
みられる症状には、四肢の冷感やチアノーゼ、震え、血圧の低下、末梢血管収縮のほか、不整脈(徐脈や頻脈)、循環不全、呼吸窮迫などがある。また、低血糖、代謝性アシドーシス、電解質異常などの代謝系異常や、凝固障害などの血液系異常、敗血症などの感染症といった疾患や症状が生じている可能性もある。
新生児低体温の要因として、新生児は体重に比べて体表面積が大きいが脂肪組織が少ないため、身体の熱が外部に逃げやすく保持する力が弱いことが考えられる。また、体温調節機能が未熟であるため、環境温度の低下に影響を受けやすい可能性がある。そのほか、栄養不良や低出生体重、早産も原因となり得る。
看護診断やケアでは、まず新生児の保温に努めることが重要である。例えば、分娩直後の新生児は分娩室の室温に影響を受けることや、処置室への移動や処置中に熱を喪失しやすいため、保温布を使用するなど環境温を適切に管理する必要がある。それでも新生児低体温が疑われる場合は、呼吸状態や循環動態、血糖値や電解質、感染症が疑われる徴候などを観察して、必要に応じて対応する。
●用語を使用した例文
新生児低体温にならないように分娩直後の赤ちゃんの保温に努める。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断.NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版.医学書院,2021年,p.545
みられる症状には、四肢の冷感やチアノーゼ、震え、血圧の低下、末梢血管収縮のほか、不整脈(徐脈や頻脈)、循環不全、呼吸窮迫などがある。また、低血糖、代謝性アシドーシス、電解質異常などの代謝系異常や、凝固障害などの血液系異常、敗血症などの感染症といった疾患や症状が生じている可能性もある。
新生児低体温の要因として、新生児は体重に比べて体表面積が大きいが脂肪組織が少ないため、身体の熱が外部に逃げやすく保持する力が弱いことが考えられる。また、体温調節機能が未熟であるため、環境温度の低下に影響を受けやすい可能性がある。そのほか、栄養不良や低出生体重、早産も原因となり得る。
看護診断やケアでは、まず新生児の保温に努めることが重要である。例えば、分娩直後の新生児は分娩室の室温に影響を受けることや、処置室への移動や処置中に熱を喪失しやすいため、保温布を使用するなど環境温を適切に管理する必要がある。それでも新生児低体温が疑われる場合は、呼吸状態や循環動態、血糖値や電解質、感染症が疑われる徴候などを観察して、必要に応じて対応する。
●用語を使用した例文
新生児低体温にならないように分娩直後の赤ちゃんの保温に努める。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断.NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版.医学書院,2021年,p.545
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