アシドーシス
あしどーしす
アシドーシスとは、血液中のpHが7.35より下がった状態をいう。体内で産生された酸は老廃物として肺や腎臓を介して体外へ排出され、血液中のpHは7.4±0.05で維持されている。しかし、何らかの原因で血液が酸性に傾くと、アシドーシスを起こすおそれがある。
アシドーシスを起こす状態としては、例えば、閉塞性肺障害などによって呼吸機能が低下し、CO2が増加したために起こる呼吸性アシドーシスと、例えば、頻回な下痢によって腸液のHCO3-が減少するために起こる代謝性アシドーシスがある。
アシドーシスとは逆に、血液がアルカリ性に傾き、pHが7.45以上になった状態をアルカローシスという。アルカローシスを起こす状態としては、例えば、過換気症候群などによって呼吸機能が亢進し、CO2が減少するために起こる呼吸性アルカローシスと、例えば、頻回な嘔吐によって胃酸のHが減少するために起こる代謝性アルカローシスがある。
■参考文献
●永井良三,他監:看護学大辞典 第6版.メヂカルフレンド社. 2013.p.22.
●柴垣有吾,監:病気がみえるvol.8 メディックメディア,2012,p.105.
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