看護用語集

四肢冷感

ししれいかん

四肢冷感とは手足が冷たくなること、または冷たく感じること。自律神経の不調(自律神経失調症など)やホルモンバランスの乱れ(更年期障害など)、血行障害(閉塞性硬化症まど)、循環不全(チアノーゼ心不全血圧低下、膠原病)などさまざまな原因がある。

患者さんが冷感を訴えるケースと医療従事者が触って気づくケースとあるが、臨床では経過観察でよいのか治療ケアが必要なのかの判断が大切。急激な血圧低下やチアノーゼで起こる四肢冷感は注意が必要である。

血圧は1回拍出量×末梢血管抵抗であり、血圧が低下した場合は拍を増やす、さらに末梢血管を収縮させるといった代償機能が働き、血圧を維持する。末梢血管を収縮させることで四肢の末梢が冷たくなる。末梢性チアノーゼは、血管の閉塞などで末梢への循環血液量が低下することで起こる。

患者さんの末梢が冷たい場合はバイタルサインなどを確認し、緊急を要するかどうかを判断する。

編集:南里
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