コロトコフ音
ころとこふおん
コロトコフ音(Korotkoff sounds)とは、血圧計のマンシェットの減圧とともに、心臓の拍動に応じて血管壁の振動によって発生する音のことである。
ロシア人医師のニコライ・コロトコフが発見したしたことによって、「コロトコフ音」と命名された。
コロトコフ音はスワン(Swan)の第1点から第5点に分けられる。第1点の「聴こえ始める」を収縮期血圧(最高血圧)とし、第5点の「聴こえなくなる」が拡張期血圧(最低血圧)である。
第2点からは、ザーザーと雑音が混じる。第3点からは雑音が消えてドンドンと短く強い音が聴こえる。第4点からは、急激に音が小さくなることが特徴である。
コロトコフ音を聴きづらい場合には、聴診器を密着させたり、聴診部位を変えてみたりするとよい。それでも聴きづらい場合は、上肢を挙上させて、うっ血をとる。これによってうっ血が改善し血流が速くなり、コロトコフ音が強くなり、聴こえやすくなる。
監修:林 洋
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