WPW症候群
だぶりゅーぴーだぶりゅーしょうこうぐん
WPW症候群(Wolff-Parkinson-White syndrome)とは、心臓の正常な刺激伝導路のほかに、心房と心室の間に副伝導路(ケント束)が先天的に存在する疾患で、さまざまな頻拍発作を示す症候群のことをいう。副伝導路があると、電気刺激が心房結節→心室→副伝導路→心房→房室結節という回路を通るため、不整脈が生じる。心電図上は、PQ時間の短縮やQRS時間の延長を認めるのが特徴で、発作性上室性頻拍(PSVT)を合併することが多い。
WPW症候群は、基本的に予後良好とされているが、心房細動が発生した場合は生命を脅かす危険性がある。治療としては、カテーテルアブレーション(電気回路の遮断)による根治療法や薬物治療が行われる。
■参考文献
●日本循環器学会,他:2022年改訂版 不整脈の診断とリスク評価に関するガイドライン.2022,p.43. (2023年12月14日閲覧)
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●日本循環器学会,他:2不整脈非薬物治療ガイドライン(2018年改訂版).2019,p69.(2023年12月14日閲覧)
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●永井良三,他監:看護学大辞典 第6版.メジカルフレンド社,2013.
●林洋:循環器疾患.はじめの一歩の病態・疾患学.羊土社,2018,p.40.
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