看護用語集

サードスペース

さーどすぺーす

サードスペースとは、細胞内(ファーストスペース)・血管内(セカンドスペース)以外のスペースのことである。

手術などで生体がストレスを受けると、血管の透過性が亢進して血管内からサードスペースに水分が移動する。
そのため循環血漿量が減少し、血圧低下などを招く。

循環血漿量を補うために輸液を行うが、サードスペースに移動する水分量は、ストレスの程度と個人差などにより異なる。
輸液量が足りているか、足りていないかの指標のひとつとして、尿量がある。通常術後には、0.5ml/kg/h以上の尿量を維持するよう輸液を行う。

術後、生体へのストレスがなくなり血管の透過性が正常に回復すると、血管内に水分が戻る。
その結果、循環血漿量が増加して尿量が増え、利尿期となる。通常術後3日くらいで利尿期を迎える。
利尿期に、十分な尿量を確保できない場合には、肺うっ血となり、呼吸困難になったり、術創が治りにくくなるため注意が必要である。
同音異義語・略語
third space
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