深大性呼吸
しんだいせいこきゅう
深大性呼吸とは、深くて大きい呼吸を指す。深く大きく呼吸することによって1回の換気量(二酸化炭素の排出)を増加させる。
同じような呼吸様式で、深くて速い呼吸が規則的に持続する状態を「クスマウル呼吸」という。クスマウル呼吸は糖尿病性ケトアシドーシスや尿毒症でみられる特徴的な呼吸で、代謝性アシドーシス(不揮発性酸の蓄積あるいは重炭酸イオン[HCO3-]の低下によって血液のpHが酸性に傾くこと)を補正するための努力呼吸として知られる。
反対に、浅くて速い呼吸は「浅表性呼吸」と呼ばれる。1回の換気量が低下した状態で、発熱時や肺炎、肺水腫、心不全のほか、強い不安や極度の緊張など、精神的なストレスが原因で起こる過換気症候群などで認められる。過換気の状態が続くと、呼吸性アルカローシス(血液中の二酸化炭素濃度が減少してpHがアルカリ性に傾くこと)を引き起こす。
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