看護用語集

PI

ぴーあい

PIとは、通常、灌流指標のことを指す。PI値(perfusion index)として、末梢組織の拍動成分/無拍動成分×100(%)で表される。

PI値には正常値という概念はなく、器械による違いはあるが、おおむね0.02〜20%の範囲で表示される。循環血液量や末梢血流量によって数値は変化するが、指先では2〜10%を示すことが多く、数値が小さいほど、末梢組織への血流が乏しいことを意味している。

パルスオキシメータで酸素飽和度を測定する際は、PI値が1.0以上あることが望ましく、PI値が表示されるパルスオキシメータでは、酸素飽和度の正確さや末梢血流状態をPI値からアセスメントすることも可能である。

PIの略語を使用するものとしては、灌流指標のほかに、PIカテーテル[末梢挿入式中心静カテーテル(peripherally inserted central catheter:PICC)]、現病歴(present illness)、肺弁不全症(pulmonary insufficiency)、プロテアーゼ阻害薬(protease inhibitor)などがある。


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:森山 希(有明医療大学看護学部看護学科 助教)

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