看護用語集

アスピリン

あすぴりん

アスピリンとはNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)のひとつで、解熱・鎮痛・抗炎症作用をもち、発熱や疼痛の軽減に用いられる薬剤である。さらに、少量投与では血小板の凝集を抑制するため、抗血小板薬として血栓形成の予防にも用いられる。

代表的な副作用には、胃潰瘍や消化管出血などの胃腸障害がある。特に、長期間の投与や高齢の患者さんではリスクが高まる。また、アスピリン喘息またはその既往歴がある患者さんでは、重度の喘息発作を引き起こす可能性があるため禁忌とされる。

アスピリンを服用中の患者さんでは、吐血や黒色便などの消化管出血、血尿や貧血などの出血の徴候、喘息症状の出現に注意して観察することが重要である。また、副作用患者さん自身も注意が必要であるため、看護師は服薬指導も含めた生活支援を行う。

●用語を使用した例文
アスピリン服用中は、胃潰瘍や消化管出血の徴候に注意する。

●用語に関連する国試過去問
抗血小板作用と抗炎症作用があるのはどれか。
1. ヘパリン
2. アルブミン
3. アスピリン
4. ワルファリン
第103回看護師国家試験(2014年)
解答

3



監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:p

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