ワルファリン
わるふぁりん
ワルファリンとは経口抗凝固薬であり、心房細動や深部静脈血栓症、肺血栓塞栓症、脳塞栓症など、血栓形成のリスクがある患者さんに使用される。
ワルファリンは肝臓におけるビタミンK依存性凝固因子(第II、VII、IX、X因子)の合成を阻害することで、抗凝固作用を発揮する。これらの凝固因子はビタミンKの働きによって活性化するが、ビタミンKとワルファリンは拮抗的な関係にある。そのため、ビタミンKを多く含む食品を摂取すると、ワルファリンの効果が減弱する。例えば、納豆には大量のビタミンKが含まれているため、ワルファリン服用中の患者さんは摂取に注意が必要とされる。
ワルファリンの効果は、血液検査であるPT-INRを用いてモニタリングされる。目標範囲を超えてPT-INRが高くなると出血のリスクが高まり、逆に低すぎると血栓予防効果が不十分になるため注意が必要である。特に高齢者や肝機能障害、血小板減少症などがある患者さんでは、少量でも効果が強く出ることがあるため、頻回な血液検査や出血を示唆する所見がないか観察することが求められる。
また、ワルファリンを服用中の患者さんは、血栓が形成されにくい反面、転倒や外傷による出血リスクが高まる。そのため、内服を適切に続けてもらうことに加え、日常生活において血尿、血便、鼻出血、歯肉出血などの出血を示唆する症状に気をつけるよう指導することが大切である。
●用語を使用した例文
ワルファリンを内服中の患者さんには食事で納豆を避けるよう指導する。
●用語に関連する国試過去問
ワルファリンの服用時に避けた方がよい食品はどれか
1.緑茶
2.納豆
3.チーズ
4.バナナ
5.グレープフルーツ
第103回看護師国家試験(2014年)
●参考文献
厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 出血傾向.(2025年6月25日閲覧)https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1f09.pdf
ワルファリンは肝臓におけるビタミンK依存性凝固因子(第II、VII、IX、X因子)の合成を阻害することで、抗凝固作用を発揮する。これらの凝固因子はビタミンKの働きによって活性化するが、ビタミンKとワルファリンは拮抗的な関係にある。そのため、ビタミンKを多く含む食品を摂取すると、ワルファリンの効果が減弱する。例えば、納豆には大量のビタミンKが含まれているため、ワルファリン服用中の患者さんは摂取に注意が必要とされる。
ワルファリンの効果は、血液検査であるPT-INRを用いてモニタリングされる。目標範囲を超えてPT-INRが高くなると出血のリスクが高まり、逆に低すぎると血栓予防効果が不十分になるため注意が必要である。特に高齢者や肝機能障害、血小板減少症などがある患者さんでは、少量でも効果が強く出ることがあるため、頻回な血液検査や出血を示唆する所見がないか観察することが求められる。
また、ワルファリンを服用中の患者さんは、血栓が形成されにくい反面、転倒や外傷による出血リスクが高まる。そのため、内服を適切に続けてもらうことに加え、日常生活において血尿、血便、鼻出血、歯肉出血などの出血を示唆する症状に気をつけるよう指導することが大切である。
●用語を使用した例文
ワルファリンを内服中の患者さんには食事で納豆を避けるよう指導する。
●用語に関連する国試過去問
ワルファリンの服用時に避けた方がよい食品はどれか
1.緑茶
2.納豆
3.チーズ
4.バナナ
5.グレープフルーツ
第103回看護師国家試験(2014年)
解答
2
●参考文献
厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 出血傾向.(2025年6月25日閲覧)https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1f09.pdf
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