看護用語集

NSAIDs

えぬせいず

NSAIDsとは、non-steroidal anti-inflammatory drugs(非ステロイド系抗炎症薬)の略称。ステロイド構造以外の解熱鎮痛作用を有する薬物の総称で、 解熱鎮痛薬もNSAIDsに分類される。炎症によって局所における産生が亢進したプロスタグランジンなどの活性物質を抑制し、解熱作用、鎮痛作用、抗炎症作用を発揮する。一般的には「痛み止め」と呼ばれる。

NSAIDsにはいくつかの種類があり、アセチルサリチル酸(アスピリン)、ジクロフェナク、インドメサシン、ロキソプロフェン、セレコキシブなど、多くの薬剤内服薬、注射薬、外用薬(湿布剤・塗布剤、座薬)として使用されている。

NSAIDsの鎮痛効果はオピオイドほど強くないため、開腹手術後など痛みの強い場合にはオピオイドや硬膜外鎮痛が必要となる。また、NSAIDsやアセトアミノフェンは、WHO方式3段階除痛ラダーの第1段階に位置しており、がん性疼痛に対しては基本的に、頓用ではなく定期・定時投与で用いる。

■参考文献
●日本麻酔科学会:麻酔薬および麻酔関連薬使用ガイドライン 第3版.2012.
●丸山一男:痛みの考え方—しくみ・何を・どう効かす—.南江堂,2014.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:乙黒千鶴(有明医療大学看護学部看護学科 講師)

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