床上可動性障害
しょうじょうかどうせいしょうがい
床上可動性障害とは、ベッド上での寝返りや除圧などを自立して行うことが困難な状態である。NANDA-Iの看護診断では「床上での、ある体位から別の体位への自力動作に限界のある状態1)」と定義されている。主な要因として、筋力低下や疼痛、肥満、認知機能障害などが挙げられる。
床上可動性障害では、褥瘡や関節拘縮、肺炎、認知機能の低下といった二次的な健康問題の発生リスクが高まるため、看護師は定期的な体位変換やクッションを用いた体圧分散、除圧の援助を行い、皮膚や関節への負担を軽減する必要がある。さらに、他職種と連携しながら、関節可動域訓練などのリハビリテーションを実施し、自力での動作の維持・向上を支援することが求められる。
こうしたケアを実践するためには、患者さんの残存機能を活かし、二次的な健康問題の予防 を軸とした看護計画の立案が重要である。観察計画(O-P)では皮膚の観察や栄養状態、ADLの状況を観察し、援助計画(T-P)で体位変換や体圧分散の工夫、環境調整、リハビリテーションの実施・調整などの援助を行う。教育計画(E-P)では患者さんの理解度に合わせた指導や声がけなどを行い、個別性のあるプランで患者さんのADLやQOLの維持向上と合併症の予防を目標にケアを提供する。
●用語を使用した例文
床上可動性障害によって自力での寝返りが難しいため、2時間ごとの体位変換とエアマットを用いて褥瘡予防の援助をした。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類 第12版.医学書院,2021,p.258.
床上可動性障害では、褥瘡や関節拘縮、肺炎、認知機能の低下といった二次的な健康問題の発生リスクが高まるため、看護師は定期的な体位変換やクッションを用いた体圧分散、除圧の援助を行い、皮膚や関節への負担を軽減する必要がある。さらに、他職種と連携しながら、関節可動域訓練などのリハビリテーションを実施し、自力での動作の維持・向上を支援することが求められる。
こうしたケアを実践するためには、患者さんの残存機能を活かし、二次的な健康問題の予防 を軸とした看護計画の立案が重要である。観察計画(O-P)では皮膚の観察や栄養状態、ADLの状況を観察し、援助計画(T-P)で体位変換や体圧分散の工夫、環境調整、リハビリテーションの実施・調整などの援助を行う。教育計画(E-P)では患者さんの理解度に合わせた指導や声がけなどを行い、個別性のあるプランで患者さんのADLやQOLの維持向上と合併症の予防を目標にケアを提供する。
●用語を使用した例文
床上可動性障害によって自力での寝返りが難しいため、2時間ごとの体位変換とエアマットを用いて褥瘡予防の援助をした。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類 第12版.医学書院,2021,p.258.
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