看護用語集

褥瘡

じょくそう

褥瘡とは、一定の場所に一定以上の圧力が一定時間以上加わり続けることで、局所皮膚の血流が途絶えて、壊死してしたのち潰瘍となることである。

褥瘡の好発部位は以下の通りである。
・仰臥位…後頭部、肩甲骨部、仙骨部、踵骨部

側臥位…耳介部、肩峰突起部、腸骨部、大転子部、膝関節顆部、外果部、内果部

・腹臥位…耳介部、肩峰突起部、乳房(女性の場合)、性器(男性の場合)、膝関節部

これらの好発部位に対しては、ポジショニングなどによる除圧が効果的である。
また、褥瘡の発症には加圧による直接的な原因のほかに、二次的要因が治癒や悪化を左右する。

二次的要因には、局所的要因、全身的要因、社会的要因がある。

1.局所的要因
 1)加齢による皮膚の変化…ドライスキン、表皮のひはく化、血流の低下、繊維芽細胞増殖機能の低下

 2)摩擦・ずれ…ギャッチアップ、体位変換時、清拭時などによる摩擦やずれ

 3)湿潤…失禁、下痢、発汗などによる皮膚の浸軟

2.全身的要因
 1)栄養…低アルブミン血症による浮腫、低ヘモグロビン血症による皮膚組織耐久性の低下

 2)やせ…皮下脂肪の減少、骨隆起など

 3)加齢・基礎疾患…活動性の低下、生体防御反応の低下など

 4)薬剤…抗がん剤、ステロイドなど

3.社会的要因
マンパワー不足、経済力不足、情報不足などがある。
同音異義語・略語
デクビ床ずれ
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