血糖不安定リスク状態
けっとうふあんていりすくじょうたい
血糖不安定リスク状態とは、血糖値が正常範囲を維持できなくなる可能性があり、高血糖や低血糖を引き起こすリスクがある状態である。NANDA-Iの看護診断では、「血糖値が正常範囲から変動しやすく、健康を損なうおそれのある状態1)」と定義されており、現段階で血糖値に異常が認められない場合でも、その恐れがある場合に適用される診断である。
血糖不安定リスク状態には、食事摂取量や栄養状態の変化、身体活動量の変動など糖尿病患者さんの自己管理不足のほかに、ストレス、感染、手術の侵襲、入院による生活リズムの変化など、さまざまな要因が関与する。
血糖値が変動し低血糖が生じると、冷汗、頻脈、振戦、意識障害などの症状がみられるようになり、この状態が続くと、けいれんや昏睡などの重篤な神経障害を引き起こす恐れがある。一方で高血糖になった場合には、多尿、口渇、倦怠感といった症状が現れることがある。高血糖状態が遷延すると、糖尿病性ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖症候群などを引き起こす可能性がある。
看護師は、患者さんの生活習慣や内服状況、食事内容などを把握し、1日の中で血糖値がどのように変動するか予測する。ストレスや感染症などの影響でも血糖値は変動するため、日々の体調や行動パターンの変化にも注意を向けて観察する必要がある。そして、低血糖や高血糖によって生じる症状に対して、早期発見、早期対応するように心がける。
そのほか、患者さん自身で血糖コントロールを行えるよう、必要な知識や技術の習得を支援し、食事や運動を日々の生活に取り入れられるようサポートする。
●用語を使用した例文
血糖不安定リスク状態の患者さんに対して、血糖管理ができるように予防的な介入を検討する。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版 医学書院,2021,p.205.
血糖不安定リスク状態には、食事摂取量や栄養状態の変化、身体活動量の変動など糖尿病患者さんの自己管理不足のほかに、ストレス、感染、手術の侵襲、入院による生活リズムの変化など、さまざまな要因が関与する。
血糖値が変動し低血糖が生じると、冷汗、頻脈、振戦、意識障害などの症状がみられるようになり、この状態が続くと、けいれんや昏睡などの重篤な神経障害を引き起こす恐れがある。一方で高血糖になった場合には、多尿、口渇、倦怠感といった症状が現れることがある。高血糖状態が遷延すると、糖尿病性ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖症候群などを引き起こす可能性がある。
看護師は、患者さんの生活習慣や内服状況、食事内容などを把握し、1日の中で血糖値がどのように変動するか予測する。ストレスや感染症などの影響でも血糖値は変動するため、日々の体調や行動パターンの変化にも注意を向けて観察する必要がある。そして、低血糖や高血糖によって生じる症状に対して、早期発見、早期対応するように心がける。
そのほか、患者さん自身で血糖コントロールを行えるよう、必要な知識や技術の習得を支援し、食事や運動を日々の生活に取り入れられるようサポートする。
●用語を使用した例文
血糖不安定リスク状態の患者さんに対して、血糖管理ができるように予防的な介入を検討する。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版 医学書院,2021,p.205.
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