成人転倒転落リスク状態
せいじんてんとうてんらくりすくじょうたい
成人転倒転落リスク状態とは、18歳以上の患者さんが環境や身体状態の変化などにより、転倒転落する危険があることを指す。NANDA-Iの看護診断では「成人がうっかりして、地面や床などの低い高さのところに着地する事故を経験しやすく、健康を損なうおそれがある状態1)」と定義されている。
成人転倒転落リスク状態は18歳以上の青年期以降すべての年齢で適応される看護診断であり、未成年の場合は小児転倒リスク状態の看護診断が適応される。
要因には、下肢筋力の低下や身体可動性障害、肥満など身体機能の低下や健康障害に関する生理学的な要因、認知機能障害や抑うつ症状などの神経心理学的な要因、散らかった環境や不慣れな環境など環境要因がある。高齢の患者さんは複数の危険因子を持っているため、特に転倒転落を起こしやすい。
成人転倒転落リスク状態の患者さんは、ADLや疾患によって必要なアセスメントや援助が異なる。例えば、脳梗塞の後遺症では半側無視がある側や麻痺側方向での転倒リスクが高まり、貧血や脱水状態にある患者さんでは、起立時や何気ない動作で生じるめまいによって転倒転落のリスクが高まる。そのため、患者さんに合わせた看護計画の立案が必要となる。
●用語を使用した例文
成人転倒転落リスク状態の患者さんの援助計画(T-P)に、離床センサーを使用することを追加した。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断.NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版.医学書院,2021年,p.474
成人転倒転落リスク状態は18歳以上の青年期以降すべての年齢で適応される看護診断であり、未成年の場合は小児転倒リスク状態の看護診断が適応される。
要因には、下肢筋力の低下や身体可動性障害、肥満など身体機能の低下や健康障害に関する生理学的な要因、認知機能障害や抑うつ症状などの神経心理学的な要因、散らかった環境や不慣れな環境など環境要因がある。高齢の患者さんは複数の危険因子を持っているため、特に転倒転落を起こしやすい。
成人転倒転落リスク状態の患者さんは、ADLや疾患によって必要なアセスメントや援助が異なる。例えば、脳梗塞の後遺症では半側無視がある側や麻痺側方向での転倒リスクが高まり、貧血や脱水状態にある患者さんでは、起立時や何気ない動作で生じるめまいによって転倒転落のリスクが高まる。そのため、患者さんに合わせた看護計画の立案が必要となる。
●用語を使用した例文
成人転倒転落リスク状態の患者さんの援助計画(T-P)に、離床センサーを使用することを追加した。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断.NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版.医学書院,2021年,p.474
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