看護用語集

身体可動性障害

しんたいかどうせいしょうがい

身体可動性障害とは「胴体あるいは1つ以上の四肢の、意図的な自力運動に限界のある状態1) 」と定義されており、日常生活動作(ADL)が大きく制限され、セルフケア能力が低下した状態を指す。歩き方の変化や運動機能の低下、姿勢が崩れやすくなる、反応が遅いなどが起こる。

原因や関連因子はさまざま存在する。例えば、脳梗塞や脊椎損傷などの神経損傷による麻痺や骨折や脱臼による筋骨格系の損傷、加齢変化や長期臥床などによる筋力低下、栄養不良、認知機能の低下や高次脳機能障害で動き方がわからない、疼痛で動きたくても動けないなどがある。

身体可動性障害が生じた場合は、ヘンダーソンの看護理論(ニード論)の14の基本的欲求のうち「活動し、また望ましい姿勢をとる」が、マズローの欲求階層では「生理的欲求」が損なわれる。これらは問題の優先順位として高く、かつ欲求の発現として高い。

生きていくために必要な基本的欲求が障害されるため、身体面への看護と同時に精神面への配慮や援助も必要である。看護師は日常生活やQOLがどのように影響を受けているのかを観察し、援助、教育できるよう看護計画を立案する。

●用語を使用した例文
脳梗塞後に運動麻痺身体可動性障害が生じ、食事量が低下した患者さんの看護計画を立案した。

●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版.医学書院,2021年,p.260

監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:山﨑博貴

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