看護用語集

NGチューブ

えぬじーちゅーぶ

NGチューブとは、検査や栄養補給、水分を注入するためなどに用いる経鼻胃管のこと。nasogastric tubeの略。マーゲンゾンデ(Magen Sonde:独語)、マーゲンチューブと呼ばれることもある。

塩化ビニルやシリコンゴムなどでできた柔らかいチューブの総称であり、単腔構造のレビン型と2腔・3腔型構造のサンプ型がある。レビン型は、薬剤栄養剤の注入に適しており、サンプ型は内腔の閉鎖を生じにくく、胃内容物の吸引、持続吸引に適している。

経鼻胃管挿入時の合併症として、胃内容物の嘔吐によって起こる誤嚥がある。加えて、気管内への誤挿入のリスクもある。そのため、経鼻胃管を挿入した後は必ずX線を用いて胃に挿入されているかを確認する。

経鼻胃管留置中の合併症として、咽頭の異物感による患者不快、嚥下障害による誤嚥、胃管先端による消化管の出血・穿孔、鼻翼固定部の医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)・圧迫壊死がある。そのため、排液患者観察ルート管理、固定ケア、口腔ケア、臭気対策などが必要になる。

参考文献
・窪田敬一編:ドレーンカテーテル・チューブ管理完全ガイド 第1版.照林社.2015.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:家吉望み(有明医療大学看護学部看護学科 准教授)

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