看護用語集

肺性心

はいせいしん

肺性心とは、肺実質障害や肺血管障害、換気障害を呈する肺疾患によって肺高血圧をきたし、二次性に右心不全に至った病態をいう。体動時の呼吸困難、喘鳴、易疲労感、チアノーゼ、心悸亢進、浮腫などの症状が認められる。

肺性心は臨床経過から、急性・亜急性・慢性の3つに分類される。急性肺性心の原因としては急性肺血栓塞栓症が多く、亜急性の原因としては、多発性・反復性に起こる小肺塞栓や腫瘤による肺主幹部の圧迫などが挙げられる。慢性は肺結核、肺結核手術後、慢性閉塞性肺疾患(COPD)が原因となり、一般に肺性心というと慢性肺性心を指す。

■参考文献
●和田攻,編:看護大事典 第1版.医学書院,2003,p.2182.
医療情報科学研究所,編:病気がみえるvol.4. 呼吸器 第3版.メディックメディア,p.259.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:田仲珠恵(有明医療大学看護学部看護学科 教授)

同音異義語・略語
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