神経因性膀胱
しんけいいんせいぼうこう
神経因性膀胱とは、膀胱の弛緩や収縮を司る神経の障害によって生じる排尿障害のこと。脳血管障害、パーキンソン病、脊髄損傷、多発性硬化症などでみられる。症状は障害の部位により異なり、膀胱の弛緩がうまくいかないために頻尿や尿失禁が生じる蓄尿障害が出る場合と、膀胱の収縮がうまくいかないために尿閉や溢流性失禁が生じる排出障害が出る場合がある。
蓄尿障害がある場合は、骨盤底筋訓練(尿道出口や肛門を締めたり緩めたりするトレーニングで骨盤底筋を強化する)、膀胱訓練(尿意を感じてもある程度我慢して蓄尿量を増加させる)などの行動療法や薬物療法が行われる。排出障害がある場合は薬物療法のほかに、排尿時に手で下腹部を圧迫しながら腹圧をかけたり、自己導尿を導入したりするなど、膀胱内に残尿が生じないような排尿方法が検討される。
■参考文献
●林洋:腎臓・尿路疾患.はじめの一歩の病態・疾患学.羊土社,2018,p.151.
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