アルコール依存症
あるこーるいぞんしょう
アルコール依存症とは、飲酒量のコントロール が長期にわたり困難となり、身体的、精神的、社会的な問題が生じる精神疾患である。日常的に多量に飲酒する人であれば誰でも発症する可能性があるといわれている。アルコール依存症の診断には、一般的にWHOが作成したICD-10 の診断基準が用いられる。
飲酒の中止や減量に伴う離脱症状として、頭痛、不眠、嘔気、動悸、発汗、振戦、せん妄、不安、神経過敏などが出現する。この症状を止めるためにも飲酒したいという欲望や切迫感が強くなり、自身を制御できずに飲酒を続けてしまうことが考えられる。
アルコール依存症の治療は、まず、自身の現状について正しく認識し、治療に向けた動機付けを行うことが大切である。その後、解毒期→リハビリテーション期→継続的治療期と続き、最終的な治療の目標は断酒の達成と継続である。
近年では、減酒を目標として介入する場合もあるが、これは、入院を必要とする身体疾患がない、飲酒量を適正量にコントロールしながら社会生活を維持できる場合に適用される目標である。
身体、心理、社会的に重大な問題を抱えている場合、断酒を伴う入院治療が必要である。アルコール依存症患者の治療は、必ずしも精神科でのみ行われるものではなく、身体的に重篤な問題が発症している場合、一般病棟で入院治療を行う場合もあり、身体疾患の治療と並行しアルコール依存症への対応を適切に行う必要がある。
●用語を使用した例文
アルコール依存症の患者さんが精神科病棟に入院したため、アルコール離脱症状の早期発見 に努める。
●用語に関連する国試過去問
アルコール依存症の一次予防はどれか。2つ選べ。
1. 年齢確認による入手経路の制限
2. スクリーニングテストの実施
3. 精神科デイケアへの参加
4. 小学生への健康教育
5. 患者会への参加
第109回看護師国家試験(2020年)
●参考文献
飲酒の中止や減量に伴う離脱症状として、頭痛、不眠、嘔気、動悸、発汗、振戦、せん妄、不安、神経過敏などが出現する。この症状を止めるためにも飲酒したいという欲望や切迫感が強くなり、自身を制御できずに飲酒を続けてしまうことが考えられる。
アルコール依存症の治療は、まず、自身の現状について正しく認識し、治療に向けた動機付けを行うことが大切である。その後、解毒期→リハビリテーション期→継続的治療期と続き、最終的な治療の目標は断酒の達成と継続である。
近年では、減酒を目標として介入する場合もあるが、これは、入院を必要とする身体疾患がない、飲酒量を適正量にコントロールしながら社会生活を維持できる場合に適用される目標である。
身体、心理、社会的に重大な問題を抱えている場合、断酒を伴う入院治療が必要である。アルコール依存症患者の治療は、必ずしも精神科でのみ行われるものではなく、身体的に重篤な問題が発症している場合、一般病棟で入院治療を行う場合もあり、身体疾患の治療と並行しアルコール依存症への対応を適切に行う必要がある。
●用語を使用した例文
アルコール依存症の患者さんが精神科病棟に入院したため、アルコール離脱症状の早期発見 に努める。
●用語に関連する国試過去問
アルコール依存症の一次予防はどれか。2つ選べ。
1. 年齢確認による入手経路の制限
2. スクリーニングテストの実施
3. 精神科デイケアへの参加
4. 小学生への健康教育
5. 患者会への参加
第109回看護師国家試験(2020年)
解答
1、4
●参考文献
- 同音異義語・略語
- アルコール依存症の同音異義語・略語は未登録です
- 「アルコール依存症」に関する看護記事
該当する記事がありません
ラウンジでの「アルコール依存症」に関するコメント
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