腸蠕動
ちょうぜんどう
腸蠕動とは食道から直腸までの消化管壁の平滑筋がリズミカルに収縮し、摂取した食物が口側から肛門側に移動する動きのこと。蠕動運動によって、食物が消化・吸収されながら移動し、大腸からの排便を促す。
腸蠕動は、腸管内在神経系と自律神経系の二重支配を受ける。そのため、香辛料や不飽和脂肪酸などの腸粘膜を刺激する物質を多量に摂取した場合や、ストレスや過労により自律神経が乱れた場合などに下痢を起こすことがある。
また、運動は腸蠕動を活発化させるため、運動不足が続くと便秘の原因になる。
腸蠕動音が無音の場合は腸蠕動音消失といって、機能的イレウスや腹膜炎の可能性がある。腸蠕動音が増強する場合は、腸蠕動音亢進といい下痢や機械的イレウスなどが考えられる。腸蠕動音が微弱の場合は、便秘の可能性もある。
監修:林 洋
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