看護用語集

モリソン窩

もりそんか

モリソン窩(Morrison's pouch)とは肝臓と右腎臓の間に存在する、腹水などがたまりやすい部位のことである。
肝腎陥凹(かんじんかんおう、Recessus hepatorenalis, hepatorenal fossa)ともいわれる。
イギリスのモリソン胆石手術ドレナージ部位として報告した。

仰臥位で右上腹部で最も低い位置となり、500ml以上の液体を貯留することができる。
開腹術後ドレーン留置部位として、代表的な部位のひとつである。そのほかには、ダグラス窩、ウインスロー孔がある。
ドレーン(drain)とは、体内に貯留した血液や体液、気体などを体外に排出するために使用するカテーテルのことである。
カテーテルを使って体外に排出することをドレナージ(drainage)という。

治療ドレーン予防ドレーン・インフォメーションドレーンの3種類がある。
治療ドレーンは、すでに体内にある血液や滲出液、消化液、空気などを体外に排出することを目的としてドレーンである。
予防ドレーン術後に予想される体内の液体や気体の貯留を防止するためのドレーンである。
インフォメーションドレーンは、術後に体内に生じた出血、感染縫合不全などを速やかに知るために使われるドレーンである。
同音異義語・略語
Morrison's pouch
「モリソン窩」に関する看護記事
該当する記事がありません
新着の看護記事
  • 人気の看護記事