胃瘻
いろう
胃瘻 とは、嚥下機能の低下など何らかの要因で経口摂取が困難な患者さんに対し、内視鏡を用いて腹部に開けた孔にカテーテルを留置して胃に直接栄養や薬剤を投与する方法である。患者さんの状態に応じて嚥下訓練を行うことや、口から食事を摂取することもできる。
臨床ではPEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)と呼ばれることもあるが、これは胃瘻を造設する経皮内視鏡的胃瘻造設術の名称であるため、区別する必要がある。
ケアのポイントはカテーテルの管理、栄養剤の調整、合併症の予防などが挙げられる。まず造設後数日間は、カテーテルが抜けないようしっかり固定する。カテーテル周囲は皮膚や固定具の状態を確認し、入浴や石けんと微温湯を用いて清潔を保つ。
栄養剤の投与量や速度は医師の指示に基づいて調整し、下痢や便秘などの排便状況に注意する。合併症の予防としては、感染症、バンパー埋没症候群、ボールバルブ症候群など発生することがあるため注意する。
そのほか患者さんが快適に過ごせるよう、造設初期は疼痛管理や適切な体位の調整を検討する。
●用語を使用した例文
胃瘻の注意点について患者さんや家族に説明する。
●用語に関連する国試過去問
チューブ型の胃瘻の管理について、介護する家族に看護師が指導する内容で正しいのはどれか。
1. 「栄養剤の注入後に白湯を注入してください」
2. 「胃瘻のチューブはご家族で交換してください」
3. 「胃瘻のチューブは同じ位置に固定してください」
4. 「下痢のときは栄養剤の注入速度を速めてください」
第111回看護師国家試験(2022年)
●参考文献
NPO法人PDN:Chapter1 PEG.(2024年8月12日閲覧)https://www.peg.or.jp/lecture/peg/index.html
臨床ではPEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)と呼ばれることもあるが、これは胃瘻を造設する経皮内視鏡的胃瘻造設術の名称であるため、区別する必要がある。
ケアのポイントはカテーテルの管理、栄養剤の調整、合併症の予防などが挙げられる。まず造設後数日間は、カテーテルが抜けないようしっかり固定する。カテーテル周囲は皮膚や固定具の状態を確認し、入浴や石けんと微温湯を用いて清潔を保つ。
栄養剤の投与量や速度は医師の指示に基づいて調整し、下痢や便秘などの排便状況に注意する。合併症の予防としては、感染症、バンパー埋没症候群、ボールバルブ症候群など発生することがあるため注意する。
そのほか患者さんが快適に過ごせるよう、造設初期は疼痛管理や適切な体位の調整を検討する。
●用語を使用した例文
胃瘻の注意点について患者さんや家族に説明する。
●用語に関連する国試過去問
チューブ型の胃瘻の管理について、介護する家族に看護師が指導する内容で正しいのはどれか。
1. 「栄養剤の注入後に白湯を注入してください」
2. 「胃瘻のチューブはご家族で交換してください」
3. 「胃瘻のチューブは同じ位置に固定してください」
4. 「下痢のときは栄養剤の注入速度を速めてください」
第111回看護師国家試験(2022年)
解答
1
●参考文献
NPO法人PDN:Chapter1 PEG.(2024年8月12日閲覧)https://www.peg.or.jp/lecture/peg/index.html
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