弾性ストッキング
だんせいすとっきんぐ
弾性ストッキングとは、医療用具として用いられる弾性力のあるストッキングのことである。着用することで下肢に圧力が加わり下肢静脈の血流改善に繋がるため、深部静脈血栓症(DVT)などの予防として用いられる。
深部静脈血栓症の予防は早期離床や積極的な運動が基本であるが、患者さんの状態によって臥床が必要な場合、弾性ストッキングや間欠的空気圧迫法(IPC:intermittent pneumatic compression)が選択される。
弾性ストッキングは下肢静脈の血流改善に繋がるが、下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)の人や下肢の骨折に対する手術を行った人などは、下肢の圧迫に伴う血流障害が生じる可能性が考えられる。そのため、使用開始前に末梢動脈疾患や整形疾患など下肢の手術歴があるかを必ず確認する。
使用する際は、患者さんの下肢のサイズを正しく測定し、均等に圧力がかかるよう適切なサイズを選択することが大切である。
日々の観察項目や注意点として、弾性ストッキングの圧迫に伴う皮膚障害や血行障害の有無を確認する、適宜外して長時間の圧迫されないようにする、皮膚を清潔に保ち保湿する、などが挙げられる。
弾性ストッキングはベッド上で安静にしている人からADLが自立している人まで幅広く使用されるため、患者さんの状態に合わせて適切な使用方法や装着方法に関する知識を提供し、患者さん自身で管理できるように支援する。
●用語を使用した例文
弾性ストッキングの長時間の使用で皮膚障害が発生しないように注意する。
●用語に関連する国試過去問
手術中に下肢に弾性ストッキングを着用する主な目的はどれか。
1. 浮腫の軽減
2. 筋力の維持
3. 体温低下の予防
4. 深部静脈血栓形成の予防
第102回看護師国家試験(2013年)
●参考文献
日本静脈学会. 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版).(2024年7月13日閲覧). https://js-phlebology.jp/wp/wp-content/uploads/2020/08/JCS2017.pdf
深部静脈血栓症の予防は早期離床や積極的な運動が基本であるが、患者さんの状態によって臥床が必要な場合、弾性ストッキングや間欠的空気圧迫法(IPC:intermittent pneumatic compression)が選択される。
弾性ストッキングは下肢静脈の血流改善に繋がるが、下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)の人や下肢の骨折に対する手術を行った人などは、下肢の圧迫に伴う血流障害が生じる可能性が考えられる。そのため、使用開始前に末梢動脈疾患や整形疾患など下肢の手術歴があるかを必ず確認する。
使用する際は、患者さんの下肢のサイズを正しく測定し、均等に圧力がかかるよう適切なサイズを選択することが大切である。
日々の観察項目や注意点として、弾性ストッキングの圧迫に伴う皮膚障害や血行障害の有無を確認する、適宜外して長時間の圧迫されないようにする、皮膚を清潔に保ち保湿する、などが挙げられる。
弾性ストッキングはベッド上で安静にしている人からADLが自立している人まで幅広く使用されるため、患者さんの状態に合わせて適切な使用方法や装着方法に関する知識を提供し、患者さん自身で管理できるように支援する。
●用語を使用した例文
弾性ストッキングの長時間の使用で皮膚障害が発生しないように注意する。
●用語に関連する国試過去問
手術中に下肢に弾性ストッキングを着用する主な目的はどれか。
1. 浮腫の軽減
2. 筋力の維持
3. 体温低下の予防
4. 深部静脈血栓形成の予防
第102回看護師国家試験(2013年)
解答
4
●参考文献
日本静脈学会. 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版).(2024年7月13日閲覧). https://js-phlebology.jp/wp/wp-content/uploads/2020/08/JCS2017.pdf
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