抗真菌薬
こうしんきんやく
抗真菌薬とは、真菌(カビ)による感染症に対して使用される薬剤である。真菌は真核生物に分類され、原核生物である細菌とは構造が異なるため、細菌に有効な抗菌薬では効果が期待できず、抗真菌薬の使用が必要となる。
抗真菌薬が用いられる代表的な疾患には、カンジダ症や白癬がある。カンジダ症は、口腔内、陰部、皮膚のしわなどの湿潤部位に、白癬は、足や手、股、頭部などの皮膚の表面や爪に発生しやすい。これらは、特に免疫力が低下している患者さんや、抗菌薬を長期使用している患者さんではリスクが高くなる。
感染部位や病原菌の種類に応じて、外用薬や内服薬などが選択される。主な薬剤として、イミダゾール系(例:クロトリマゾール)、トリアゾール系(例:フルコナゾール)、ポリエンマクロライド系(例:アムホテリシンB)、ピリミジン系(例:フルシトシン)、キャンディン系(例:ミカファンギンナトリウム)などがあり、それぞれ作用機序や適応が異なるため、医師の指示に基づく使用が大切である。
看護師は、抗真菌薬の種類や副作用について理解し、患者さんの皮膚状態を観察していくことが重要である。さらに、医師の指示に基づく適切な薬剤の使用や処置に加え、患者さん自身の自己管理能力や理解度に応じた支援・介入が求められる。例えば、軟膏などの外用薬の場合は、患者さんが適切な量や方法で正しく塗布できるよう支援するだけでなく、皮膚の清潔を自身で保持できるように介助することも大切である。
●用語を使用した例文
爪白癬に対する抗真菌薬の軟膏を、患者さんが自分で塗布できるように支援する。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類 第12版.医学書院,2021,p.390.
抗真菌薬が用いられる代表的な疾患には、カンジダ症や白癬がある。カンジダ症は、口腔内、陰部、皮膚のしわなどの湿潤部位に、白癬は、足や手、股、頭部などの皮膚の表面や爪に発生しやすい。これらは、特に免疫力が低下している患者さんや、抗菌薬を長期使用している患者さんではリスクが高くなる。
感染部位や病原菌の種類に応じて、外用薬や内服薬などが選択される。主な薬剤として、イミダゾール系(例:クロトリマゾール)、トリアゾール系(例:フルコナゾール)、ポリエンマクロライド系(例:アムホテリシンB)、ピリミジン系(例:フルシトシン)、キャンディン系(例:ミカファンギンナトリウム)などがあり、それぞれ作用機序や適応が異なるため、医師の指示に基づく使用が大切である。
看護師は、抗真菌薬の種類や副作用について理解し、患者さんの皮膚状態を観察していくことが重要である。さらに、医師の指示に基づく適切な薬剤の使用や処置に加え、患者さん自身の自己管理能力や理解度に応じた支援・介入が求められる。例えば、軟膏などの外用薬の場合は、患者さんが適切な量や方法で正しく塗布できるよう支援するだけでなく、皮膚の清潔を自身で保持できるように介助することも大切である。
●用語を使用した例文
爪白癬に対する抗真菌薬の軟膏を、患者さんが自分で塗布できるように支援する。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類 第12版.医学書院,2021,p.390.
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