看護用語集

適応障害

てきおうしょうがい

適応障害とは、明白なストレス因子に反応し、身体面(頭痛、腹痛不眠倦怠感など)・精神面(不安抑うつ、怒り、悲観、焦燥感など)であらゆる症状が生じる精神疾患の一つ。ネガティブな原因のみならず、結婚、出産、昇進といったポジティブな原因によって起こるケースもある。

多くの場合、ストレス因子の除去により症状は改善するが、うつ病に移行することもあり注意が必要とされる。治療は環境調整を中心に、対症療法として薬物療法が行われることもある。

■参考文献
●高橋三郎,他監訳: DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル.医学書院.2014.p.284-7.
●平島奈津子:適応障害の診断と治療.精神神経学雑誌 2018;120(6):514-20.
●坂元薫:内科医が知っておくべき精神科疾患.日本内科学会雑誌 2021;110(12):2540-52.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:中村充浩(有明医療大学看護学部看護学科 講師)

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