看護用語集

ヘパリンロック

へぱりんろっく

ヘパリンロックとは、血管内に挿入した針やカテーテルを、輸液剤などを投与しない状態で留置しておきたいときに、血液が凝固して閉塞しないように、針やカテーテル内を抗凝固作用のあるヘパリン加生理食塩水で満たしておく方法である。

まず、輸液ルートの先端を消毒し、ヘパリン加生理食塩水シリンジを接続して、血液の逆流を確認する。次にゆっくりと製剤を注入し、ライン内が満たされるのを確認する。シリンジを抜く際に血液を引いてしまわないように、薬液を注入しながら(陽圧をかけながら)シリンジを抜く。最後にカテーテル先端に蓋をし、カテーテルをガーゼで包み、固定する。

ヘパリンは希釈して用いられるが、ヘパリンロック用のプレフィルドシリンジ製剤を使用する場合もある。


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)

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