看護用語集

生理食塩水

せいりしょくえんすい

生理食塩水とは、細胞外液と同じ浸透圧をもつ濃度0.9%の塩化ナトリウム溶液のことである。

細胞外液欠乏時やナトリウム欠乏時に、輸液製剤として用いられることがある。

輸液療法に用いられる輸液製剤には、生理食塩水のほかに以下のような種類がある。

1.開始液(1号液)…カリウムを含まないので、カリウムを投与したくない患者に使用する。また高カリウムを伴う脱水、電解質の初期補給に用いられる。

2.脱水補給液(2号液)…ナトリウムとにカリウムを補給しなければならない脱水時に用いられる。

3.維持液(3号液)…臨床で最もよく使われる。人間に必要とされる電解質をバランスよく含む製剤。

4.術後回復液(4号液)…ナトリウムの量が他の輸液製剤に比べて少ないことと、カリウムがほとんど含まれていないことが特徴。腎機能の未熟な新生児術後に用いることがある。

5.細胞外液類似液…細胞外液と似た電解質組成の製剤。0号液ともいう。ショック時のバイタルサインの安定化には最も効果的な輸液製剤である。リンゲル液に酢酸や乳酸などを加えており、それぞれ酢酸リンゲル液、乳酸リンゲル液という。
同音異義語・略語
saline生食
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