看護用語集

腹鳴

ふくめい

腹鳴とは、腹部でグルグル、グーグー、ゴロゴロといった音が鳴ることをいい、胃や小腸、大腸などの消化管の動きにより空気や消化液が移動することで起こる。
空腹時に起こる腹鳴は、胃の収縮(空腹期伝播性強収縮運動:IMMC)によるものが多い。胃の中の空気と液体が撹拌され、勢いよく下に流れていくことによって、「グゥー」「キュルキュル」といった音が出る。

食後の腹鳴は、胃で消化された食物と胃液が小腸に送り出されることにより起こる。加えて、食後は大腸も動き出す(胃結腸反射)ため、大腸にガスが溜まっている場合は腹鳴が生じやすい。空腹を感じていなくても音が鳴るのはこれらの働きによるものである。便秘や下痢、呑気症(食べる際に大量の空気を飲み込む)や過食も腹鳴の原因になる。


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:家吉望み(有明医療大学看護学部看護学科 准教授)

同音異義語・略語
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