看護用語集

長座位

ちょうざい

長座位とは、座位と呼ばれる体位の1つ。椅子に座る場合と違い、膝を屈曲させたり、足の裏を床や地面につけたりすることはなく、両足を伸展させた状態で、両踵部から両腓腹部、両大腿部の後面全体および臀部が、床やベッドなどの座る場所に接触していることが特徴である。

長座位は不安定な姿勢で疲れやすく、安楽に保つためには、大きなやクッションを利用して左右に倒れないように固定すること、背部に寄りかかれるような背もたれを用いることが必要である。膝の下にを入れ、膝を軽く屈曲させることも安楽につながる。

長時間、長座位のままでいることは、臀部や踵部に褥瘡を発生させる原因となる。自分で体位変換ができない患者には、定期的に体位を変えたり、常に圧迫される部位除圧をしたりするなどのケアが求められる。


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:北島泰子(有明医療大学看護学部看護学科 教授)

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