看護用語集

呼吸性アシドーシス

こきゅうせいあしどーしす

呼吸性アシドーシスは、急性または慢性の肺疾患や胸郭運動の障害により、二酸化炭素を充分に肺から排泄できなくなった状態である。

二酸化炭素は酸素を利用して代謝を行う過程ですべての組織において発生するが、正常な状態においてはすべて排泄される。
中枢神経や末梢神経の障害による呼吸筋の障害や肺気腫や慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患の場合、肺での換気が不十分となり、二酸化炭素が貯留して呼吸性アシドーシスとなる。

呼吸性アシドーシスになると動脈血二酸化炭素濃度(PaCO2)が上昇し、意識障害が生じて、重症の場合は昏睡状態となる。
PaCO2の上昇が著しい場合は、人工呼吸器により呼吸の調節を行うこともある。
また低酸素血症を伴うため、酸素投与を行うこともあるが、人工呼吸器によって呼吸が調節されないと、酸素化の改善とともに呼吸数が減少するため、さらに二酸化炭素が貯留してアシドーシスが悪化することがある。

呼吸性アシドーシスに陥った場合は、腎臓からの水素イオンの排泄と重炭酸イオンの再吸収が増加する。これを代償性代謝性アルカローシスという。この代償による効果が得られるまでには数日要する。
同義語・略語
respiratory acidosis

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