看護用語集

呼吸性アシドーシス

こきゅうせいあしどーしす

アシドーシスとは、血液の酸塩基平衡を酸性に傾けようとする病態であり、呼吸アシドーシスとは血液の酸塩基平衡が酸性に傾いており、それが呼吸の障害によって二酸化炭素(CO2)が蓄積することで引き起こされている状態を指す。

呼吸器自体が原因となる疾患としては慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息肺炎、間質性肺炎などが挙げられる。また、呼吸器以外の原因疾患としては、意識障害が生じるような脳梗塞脳出血といった頭蓋内疾患、ギラン・バレー症候群や重症筋無力症といった神経疾患、鎮静薬の過剰投与といった薬剤性などでも二酸化炭素が十分に排出できなくなり呼吸アシドーシスを引き起こす可能性がある。
呼吸アシドーシス症状は原因となる疾患によるが、一般的には息切れ、呼吸困難感、頭痛、めまい不穏せん妄意識障害、心拍数の増加などが挙げられ、呼吸アシドーシスの対応は原因を取り除くことが重要である。


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)

執筆:P(看護師 ライター 診療看護師(NP))

同音異義語・略語
respiratory acidosis
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