看護用語集

カテコールアミン

かてこーるあみん

カテコールアミンは、交感神経系に作用を及ぼす神経伝達物質のことである。

交感神経節や副腎髄質から分泌され、血圧の上昇、心拍数の増加、グリコーゲンの分解促進、インスリンの分泌抑制などさまざまな反応が引き起こされる。カテコールアミンには、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミンなどが含まれている。このような作用があることから、敗血症ショックの昇圧薬としてノルアドレナリンは使用される。また、心停止やアナフィラキシーの際にアドレナリンが使用される。

カテコールアミンは中枢神経から出る指令によって交感神経節と副腎髄質で作られているため、侵襲やストレスといった交感神経が刺激される要因で分泌が増加するほかに、副腎髄質に発生する腫瘍である褐色細胞腫や小児に発生する代表的な悪性腫瘍の一つである神経芽腫などの病的な原因でカテコールアミンが過剰になることもある。


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)

執筆:P(看護師 ライター 診療看護師(NP))

同音異義語・略語
カテコラミン
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